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2012年12月09日

ワークショップⅠの模様

去る12月2日、万年橋パークビル8F オフィススペースにて『A BloCreation』ワークショップI、「アニメーションと地方の関わり方I」が開催されました。その模様をお伝えいたします。

ワークショップⅠの模様


 今回の講師はアニメーション制作会社「ProductionI.G」で企画プロデューサーとして活躍していらっしゃる平澤直(ひらさわ なお)氏です。平澤氏は今年1月から3月、7月から9月の二期に分けて放送されたテレビアニメ『輪廻のラグランジェ』のプロデュースを担当されました。
 『輪廻のラグランジェ』は千葉県鴨川市を舞台としたアニメで、放映前から官民五団体(鴨川市役所~)から『輪廻のラグランジェ鴨川推進委員会』が構成され、アニメーションと地方のさまざまな連携事業が行われました。
 今回は、平澤氏が『輪廻のラグランジェ』をプロデュースした上での考察から、地方とアニメーションの関わり方についてお話いただきました。

○平澤氏と『企画プロデューサー』の仕事について
 平澤氏はまず、アニメーションの「プロデューサー」の種類について言及し、制作の現場に関わっていく『アニメーションプロデューサー』と、アニメーション企画の成立に関わる『企画プロデューサー』の二種類を挙げられ、このうち自身が担当する『企画プロデューサー』の仕事についてお話しされました。
ワークショップⅠの模様


○『輪廻のラグランジェ』での鴨川市との取り組みについて
 『輪廻のラグランジェ』では、2011年の段階から鴨川市とさまざまな取り組みが行われました。地元鴨川の店舗と連携した広報活動や、ご当地グルメの開発、コラボレーション商品開発など連携の幅は多岐に渡り、2012年10月13日、14日には記念イベントとして『ラグりんまつり2012in鴨川』も開催されました。平澤氏にはこれらの概要と、ひとつひとつのねらいについてご説明いただきました。

○地方とアニメはどう関わるべきか?
 『輪廻のラグランジェ』に関する取り組みをお話された上で、平澤氏は地方とアニメの関わり方についての考察を行われました。

 まず、アニメが地方と関わることについて、舞台を定めることでスタッフ間のイメージ共有がしやすくなることなど、制作面におけるメリットを解説され、アニメ側にとってのデメリットはほぼないということを話されました。
 しかし、地方にとっては集客のメリットがあるものの、アニメの展開が終わってからの盛り下がりが、その街自体のマイナスイメージになる可能性がある、というデメリットを指摘されました。

 これらを踏まえた上で、どのような戦略を採りうるのか、そしてアニメ側と地方側は連携に際してどのようなことに留意していけばよいのか、ということについて、ご自身の立場から説明されました。
 ここでは、アニメ側が地方の魅力を理解し、また地方側も作品の魅力を理解して、お互いが最大限に生かしていくための方策について話されました。

ワークショップⅠの模様

○終わりに
 今回のワークショップでは、アニメ制作会社としてのうまみだけではなく、地方から見た連携のメリットについても詳しい解説をいただき、地方との連携がアニメにもたらすもの、そしてアニメとの連携が地方にもたらすものについて、両面からの理解が促されたのではないかと思います。

 さて、次回は12月15日(土)に、DLEの原田卓朗氏をお招きし、「アニメーションと地方の関わり方II」を開催いたします。
 詳細はブログにて近くお伝えする予定です。



Posted by ABC実行委員会 at 14:36│Comments(0)
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